自宅でペット供養をしよう!手元供養の仕方とお供えにおすすめの花
大切な家族の一員であるペットたち。ペットが天国へと旅立ってしまったあと、悲しみが続く中で、ペットの供養をどのようにすればよいのかわからないという方もいらっしゃるかもしれません。では具体的にペットの供養にはどんなものがあるのでしょうか?
今回は、「どのようにペットを供養するのか?」、「最近耳にする手元供養とは?」などペット供養についてまとめてみました。
いざペットとお別れをしなくてはならなくなったとき、慌てず、後悔しないお見送りができるように、今からペット供養について知っておくとよいでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
ペット供養とは?
ペット供養とは、人が亡くなったときと同じようにペットを弔い供養をすること。
ペットの場合は人が亡くなったときよりも、供養の仕方の自由度が高いのが特徴です。ペット供養において最も大切なことは、ペットに対する家族の思い。
それぞれの方法で心をこめて行うことが、亡くなったペットに対して何よりの供養になるのです。
ペット供養には「手元供養」がおすすめ
ひと昔前までは、ペットが亡くなれば火葬をして埋葬するという方法が一般的でしたが、現代では、ペットは家族の一員と考える人が増え、ペット供養に対する意識にも変化が起きています。
・ペット霊園・納骨堂へ埋葬・納骨する
・火葬後は一旦自宅に引き取り、四十九日や百か日、一周忌などに霊園に納骨、もしくは埋葬する
・自宅の敷地に埋葬する
・手元供養をする
・そのほか
このようにさまざまな供養の選択肢がありますが、その中でも最近では「手元供養」を選ぶ人が増えてきています。
手元供養とは?
最近では自宅でペットを供養することが一般的とされており、「手元供養」とも呼ばれています。これは火葬したペットの遺骨をお墓などには埋葬せず、自宅や手元など手の届くところに安置して供養すること。
「これからもずっとそばにいたい」と思う気持ちに寄り添って生まれた供養方法で、分骨した遺骨を手元において供養したり、遺骨を少しだけペンダントなどに入れて身につけたりと、さまざまな方法があります。
ミニ仏壇やミニ骨壺、ミニペンダントなど、手元供養のアイテムも豊富なので、思い思いのやり方で供養してあげましょう。
手元供養が良くないというのはウソ!
遺骨をどうするかは、あくまでも飼い主さんの自由です。
人間の供養とイメージが混ざり、手元供養はよくないのではと懸念されがちですが、ペットの手元供養は、法的には何の問題もありません。
手元供養のメリット
さらに、手元供養には以下のようなメリットもあります。
・大切なペットといつまでも一緒にいられる
・毎日手を合わせることができる
・お墓参りがいらない
・費用がかからない
・場所を取らない
ペット専用の仏壇を置いたり、ペンダントに入れて持ち歩いたりするなど、思い思いの方法で供養してあげられる手元供養。自宅で供養するメリットは、どんなことがあるのでしょうか?
手元供養最大のメリットは、やはり大切なペットの側にずっといられるという点でしょう。
ペットが突然いなくなってしまったことによる喪失感は、誰もが陥ってしまう可能性があるもの。遺骨になっても離れたくない、ずっとそばにいてほしいという方にこそ、手元供養はとくにおすすめです。
手元供養グッズがなくてもおしゃれに◎
手元供養では、仏壇などをわざわざ購入しなくても大丈夫。骨壺と、ペットとの思い出の写真を一緒に飾るだけでも十分です。
最近では、かわいいおりんやロウソクなど、手元供養グッズも豊富にそろい、暗いイメージではなくなってきています。ペットに似たぬいぐるみや生前に使っていた首輪やエサ入れのお皿などを一緒に飾ってみるのもいいですね。
また、一輪挿しや小さな花瓶にお花を飾るのも、雰囲気がぐんとおしゃれになるのでおすすめです!花瓶の水替えのときも、大切なペットのお世話をしているかのような気持ちでいられます。
仏壇を置くスペースが確保できなくても、おうちにある小瓶や一輪挿しを置くだけなら、気軽に供養スペースをつくることができますよ。
ペット供養におすすめの花7選
では、ペットの葬儀や供養にはどんな花を選べばよいのでしょうか?
人の葬儀の場合は、キクやユリ、胡蝶蘭などの花が一般的ですが、ペットの供養はフリースタイルなので避けるべき花というのは特にありません。
キクなどの仏花を選ぶ方もいる一方で、ガーベラやカーネーション、バラなどのカラフルでかわいらしい花を好んで選ぶ方も増えています。
とくに、トゲのあるバラは「亡くなったあと故人がいばらの道を行ってしまう」といわれ、お供えの花としては避けられがちでした。しかし最近では、要望があれば人の葬儀の花として使われることも少なくないことから、ペット供養のお花としても抵抗感なく取り入れられています。
次に、ペット供養におすすめの花をいくつか厳選してご紹介します。
キク
花言葉:高貴、高尚、真実
花色:赤、ピンク、黄色、オレンジ、紫、緑、白
キクというと仏花や葬儀に使う印象の強い花ですが、最近は、丸みのある花姿がかわいらしいピンポンマムや、大輪で豪華なディスバッドマムなども人気です。モダンで洋花とも相性よくまとまるので、ブーケに取り入れても◎。
カーネーション
花言葉:無垢で深い愛
色:ピンク、紫、青、白
カラフルで豊富な花色がそろうため、ペットのイメージカラーに合わせて選びやすいカーネーション。花言葉の意味も含めて、無垢な愛情をくれたペットにお供えするにはぴったり◎。
トルコギキョウ
花言葉:優美、すがすがしい美しさ
色:ピンク、紫、白
色や形も豊富で華やかな印象のトルコギキョウ。花色ごとに花言葉が違っていて、白には「思いやり」、紫には「希望」、ピンクには「優美」といった意味があるので、色を選んでもいいでしょう。
スターチス
花言葉:変わらぬ心、途絶えぬ記憶
色:ピンク、紫
スターチスの魅力は何といっても花持ちのよさ。生花でありつつも、もともと水分量が少なく、乾燥ぎみな特徴があるため、水をうまく吸い上げられなくてもすぐに枯れてしまうことはありません。
長く飾ることができるので、仏花としてもよく使われています。いつまでも忘れないよ、という気持ちを花言葉にのせて伝えられますね。
カスミソウ
花言葉:感謝など
色:ピンク、白
清楚な小花が愛らしいカスミソウ。癒やしを与えてくれたペットに、これからも幸福が続くように…と願いながら、また感謝の気持ちを込めて送り出してあげられそうです。
ガーベラ
花言葉:希望
色:赤、ピンク、黄色、オレンジ、紫、緑、白
カラフルで元気なイメージが強く、花色も豊富なガーベラ。愛するペットとのお別れがあっても、いつかは悲しみを乗り越え、前を向いていかなくてはなりません。ご家族が前向きな気持ちを見せることで亡くなったペットもきっと喜んでくれるはずです。
バラ
花言葉:情熱、愛情、熱烈な恋
色:赤、ピンク、オレンジ、黄色、青、紫、黒、白
愛情を伝える花として定番となっているバラを選ぶ人も、最近では多くなってきました。棘が気になる方は、ハサミで切ってあげると◎。天国へと旅立ってしまったペットに、バラの花を飾って感謝と変わらない愛情を伝えてあげましょう。
ペット供養で愛する家族をしっかり送りだそう!
今回は、ペット供養の大切さと手元供養でお花を添える魅力についてご紹介しました。
ペット供養は決まりや習慣がないため、お花もキクなどの仏花にこだわる必要はありません。カジュアルでかわいいイメージの花や、ペットのイメージカラーの花など、好きなお花を選べばOKです。
魂がやすらかに眠れるよう感謝の気持ちを込め、楽しかった記憶を思い出しながら、それぞれの形で大切なペットを送り出してあげましょう。