ハナカジ コラム

【お花屋さんが紹介】インテリアに合わせたお花の選び方|お部屋の雰囲気に似合う花を選ぼう

インテリアに合わせたお花の選び方

日々の暮らしに彩りを添えてくれるお花やインテリアグリーン。今回は、お花のあるおしゃれな暮らしのヒントになるような知識とアイディアをご紹介します。自分の作りたいお部屋の雰囲気に合わせて、ぜひ参考にしてみてくださいね。

インテリアにお花を取り入れる効果は?

暮らしのなかに季節のお花があると、ふわっと心が癒やされますよね。一輪飾るだけで、いつもと違った空間に見えたり、気持ちが華やいだり……。

朝目覚める一日のはじまりや、疲れて帰宅した時など、ふとした瞬間にお花が目に入るだけでも、安らぎやリラックス効果が得られます。

また、お手入れの際に花に触れることで、五感が刺激されフレッシュな気持ちに。自然の花が放つほのかな香りが室内を漂うことで、お部屋の空気も浄化されたような気分が味わえます。

インテリアに飾るお花選びのコツ

インテリアに合わせたお花の選び方
インテリアに合わせたお花選びと聞いて真っ先に思い浮かべるのは切り花ですが、今どきのお花選びは切り花に限ったことではありません。

切り花以外にもドライフラワーや押し花など、取り入れるスタイルはさまざま。好みや生活スタイルに合わせてお花を選んでみましょう。

旬を楽しみたいなら「切り花」がおすすめ

お花を飾ることで四季を感じたいなら、切り花がぴったりです。春を知らせるように花を咲かせるチューリップやヒヤシンスなどの球根植物、鮮やかな花色のヒマワリ、温かみのある花姿が特徴のケイトウなど、季節感の訪れを感じさせながらみずみずしく空間を彩り、生命力を感じさせてくれるのが切り花です。

切り花なら、素敵な香りを楽しめるのも魅力のひとつですね。

紅葉も楽しめるユキヤナギやドウダンツツジ、日本の春を美しく彩る桜などの枝ものを取り入れるのもおすすめです。枝ものはその時期の旬が出回ることがほとんど。花屋さんに並ぶものを選んで活けるだけで、室内に手軽に季節感を取り入れることができますね。

お手入れが面倒なら、「ドライフラワー」はいかが?

日々の暮らしの中に切り花を取り入れるのは少し難しいと感じる方も多いかもしれません。こまめなお手入れの時間が取れない方や、お花の扱いにまだ慣れていない初心者さんは、ドライフラワーを飾って気軽に楽しんでみるのもおすすめです。

ドライフラワーなら、水が要らないのでどんな場所にも気軽に飾れます。最近のドライフラワーは甘い色味になりすぎず、ナチュラルな雰囲気の商品が多いのも特徴。ネイティブフラワーなどの個性的な枝ものや葉ものを取り入れて、一味違った雰囲気を楽しむのもおすすめです。

バラやカスミソウなど、生花の花束をそのまま壁につり下げて乾かせば、自分でドライフラワーを作ることもできますよ。だんだんと乾燥してアンティークな色合いになるのも楽しいポイントですね。

DIY好きなら、フラワーインテリアがおすすめ!

DIYが好きな方なら、生花やドライフラワーをアレンジしてフラワーインテリアを作るのもおすすめです。好きなお花を押し花にアレンジし、完成したら紙に貼り付けて押し花のブーケを作ってみたり、絵画を飾る額にそのまま挟んだりするだけで素敵なフラワーインテリアになりますよ。

簡単に作れるので、小さなお子様と一緒に楽しむのもいいですね。

インテリアのスタイル別・お花の選び方

インテリアに合わせたお花の選び方
インテリアに合わせてお花を飾ってみたいけれど、センスに自信がないと悩む方も少なくないようです。お部屋のインテリアのスタイルによって似合う花は異なるので、まずはお部屋のスタイルを把握することが大切。その上で相性のよい花を選んでみましょう。

ナチュラルスタイル

木のぬくもりや素材感を生かしたナチュラルスタイルには、やさしく落ち着ける雰囲気のお花がおすすめです。淡い花色や小花などを合わせるとバランスよくまとまります。

チューリップ

シンプルで美しいチューリップは、一輪挿しにすっと活けるだけでも絵になるのでおすすめです。一重咲き、八重咲き、ユリ咲き、フリンジ咲き、パーロット咲きなど花形と草姿によってさまざまな系統があるので、お好みの品種を探してみるのも楽しいですね。

デルフィニウム

純粋でかわいらしい雰囲気のスプレー咲きタイプと、ボリュームのある1本咲きタイプが出回っているデルフィニウムは、天然の青い切り花としては珍しいので重宝されています。1本にたくさんの花やつぼみが付いているので、そのまま飾っても見映えしますが、短くカットしたものをいくつかまとめてふんわりと飾ってもかわいいですよ。

カスミソウ

細い枝先に小花をたくさん咲かせるカスミソウは、どんな花材ともマッチする名脇役として活躍します。日持ちもよく、ドライフラワーにしても楽しめる万能花材です。

ドライにして楽しむ場合には、枯れ始めてからではなく、まだまだ開花を楽しめる状態の花を乾燥させるときれいなドライフラワーが作れます。

カジュアルスタイル

シンプルで親しみやすいカジュアルスタイルには、ポップで明るい印象のお花がおすすめ。オレンジや赤、黄色といった花色が、気取らず自然体なお部屋のアクセントになります。

ガーベラ

ガーベラは、カラフルな花色がそろい、スパイダー咲きや八重咲きなど品種もさまざま。茎は腐りやすいので、花瓶に入れる水は少なめに。2〜3cmほどの深さで十分です。水を換えるたびに短くカットしていき、最後は水に花びらを浮かべて楽しんで!

カーネーション

一年を通して入手しやすいカーネーション。葉がたくさん付いている場合は、飾る前に葉を取っておくことが長持ちさせるポイントです。不要な葉や小さなつぼみを取ることで水分と栄養分が行き渡り、花が長持ちしますよ。

ヒマワリ

一輪でも存在感抜群なヒマワリは、ガラスの花器やグラスに飾ると鮮やかな黄色の花色が引き立ちます。茎はしっかりとしているので、長めにカットして挿してもバランスよく活けることができます。

モダンスタイル

色味をおさえた家具でまとめたスタイリッシュで都会的な印象のモダンスタイル。無機質な素材×シンプルなフォルムのインテリアには、存在感のあるお花がぴったり。お部屋の印象を引き締めて華やかに演出します。

バラ

バラの花の付き方は、大きく分けると1本に1輪の花が付く「1輪咲き」と枝が分かれた先に小輪の花が付く「スプレー咲き」の2種類です。1輪咲きのバラは、1輪挿しに活けると飾りやすいのでおすすめ。スプレー咲きは枝分かれしている箇所をカットして小さなグラスなどを使って飾るのがおすすめです。

ラナンキュラス

丸いフォルムとぎゅっと詰まった花びらが人気で、2輪くらい飾るだけでも十分にボリュームが出ます。花の頭が重く、また茎も細いため間口の広い花器では落ち着きにくく、茎も折れやすいという難点も。間口の狭い花器を選び、茎をカットして低めに飾るとバランスが取りやすくなります。

民族調・アジアンテイスト

アジアのリゾート地にあるヴィラをイメージしたようなアジアンテイストのインテリア。自然素材の家具や雑貨を引き立てるのは、エキゾチックでどこか神秘的な雰囲気の花。熱帯地方でよく見かけるトロピカルな発色もマッチします。

カラー

カラーは、紙をくるりと巻いたようなシンプルな花形と、すらりと伸びる茎が上品で洗練された印象のお花です。太くハリのあるカラーの茎を手で曲げて曲線を描き、そのまま丸みのある器の内側に沿わせていくと、ひと味違うおしゃれなアレンジを楽しめます。

デンファレ

デンファレは蝶が舞うようなエレガントな花姿が美しい花です。口が小さい花瓶やガラス瓶を選んで活けるのがおすすめ。一本にたくさんの花が並ぶようにして咲くので、一本だけでも十分に様になります。

夏場なら、つる性の葉ものと合わせて水を張った器に浮かべるのもおすすめです。暑い夏の時期、目にも涼しい素敵なアレンジメントをつくれますよ。

アンスリウム

アンスリウムは個性的な花だけに、シンプルな器を選ぶのがおすすめ。高さのある花瓶にスッと1本で、または低めの花瓶にハートの花型が主役になるよう、平面的に活けても素敵です。飾りたい本数や場所によってアレンジを変えてみてくださいね。

和風・和モダンテイスト

伝統的な和風なスタイルに現代的な要素がミックスされた和モダンテイスト。伝統的な佇まいがありつつ現代的な雰囲気が漂うインテリアには、陶器の器などに茶花をそっと添えるだけでも風情たっぷりに仕上がりますよ。

アスター

野に咲くような風情のあるアスターは、ナチュラルな小花との相性もよいので、小さめのブーケにして飾るとかわいくまとまります。水につかる部分の下葉をそのままにしておくと傷むので、できるだけ取り除いてから活けるようにしましょう。

アイリス

アイリスは、上品なブルーの花とすらりとした立ち姿が美しい花。1本飾るだけで和風な雰囲気を出せるので、お正月の生け花などにも多く使われます。飾るならほかの花と組み合わせて活けるのではなく、潔くアイリスだけでまとめるとすっきりとしてかっこよく飾れます。

スプレーマム

仏花のイメージが強いマム。近年では、華やかで愛らしい見た目で小さな花がたくさん付くスプレーマムが人気です。上手なアレンジメントのポイントは、そのまま活けずに無駄な葉茎・花を思い切ってカットすること。切り落とした花をアレンジに加えたり、一輪挿しやフローティングフラワーに活用するのも素敵です。

飾るお花の種類によって置き場所を変えよう

インテリアに合わせたお花の選び方
どこに何を飾ればよいのか、まだわからないという方のために、ここではお花を飾る時のおすすめの場所や避けた方がよい場所をご紹介します。

生花

切り花はとにかく高温多湿の環境が苦手。直射日光の当たる場所や風通しの悪いジメジメとした場所は避けて管理することが長持ちさせるコツです。

キッチンカウンターに飾ると香りを楽しめるだけでなく、水道に近いため毎日の水替えにも手間がかかりません。靴のにおいがこもりがちな玄関に香りのよいお花を飾ると、空気を爽やかにしてくれます。

ドライフラワー

ドライフラワーはとにかく湿気が苦手です。湿度が高い場所ではカビが発生しやすくなるほかにも、退色が早くなってしまうこともあります。また直射日光の当たる窓際なども注意しましょう。経年変化が早まってすぐ退色してしまうので、なるべく日の当たらない場所で管理するのがコツです。

ドライフラワーは、放っておくとホコリがたまってしまうので、週に1回ほどの頻度で優しくホコリを取り除いてあげると長持ちします。

インテリアに花を取り入れて、ワンランク上のお部屋に!

お花をインテリアに取り入れることで、癒やし効果があるのはもちろん、空間を華やかに彩ってくれます。

家具や家電がすっきり配置されたお部屋も整理されていて素敵ですが、それだけでは無機質で味気ないと感じることがあるかもしれません。そんな時はぜひお部屋にお花を飾ってみてくださいね。

鮮やかな花色がプラスされ、自然が生み出すしなやかな枝葉によって動きが生まれることで、さらに深みのある空間が完成します。おもてなしの時だけではなく、普段からお花を取り入れたインテリアコーディネートを実践することで、気持ち良く過ごせるワンランク上のお部屋を演出することができますよ。

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