ハナカジ コラム

植物で楽しく学ぼう!花を使ったおすすめの自由研究テーマ

植物で楽しく学ぼう!花を使ったおすすめの自由研究テーマ
いよいよ夏休み!自由研究は何にしようかな?と、毎年テーマ選びに悩むことも多いはず。そこで、今年はぜひ植物の魅力に触れた自由研究に挑戦してみてはいかがでしょうか。本記事では、小学生でも挑戦できるものから、少しステップアップした中学生向けのテーマまでご紹介しますので、楽しみながら学べるテーマにぜひチャレンジしてみてください。

植物をつかったおすすめの自由研究テーマ

ここでは植物をつかったおすすめの自由研究のテーマを4つ紹介していきます。いつも身近にある植物ですが、じっくりと観察したことがあるという方は少ないかもしれません。しかし、実は植物は自由研究ネタの宝庫!まずは「挑戦してみたい!」という好奇心を持って、自由研究のテーマを探してみるとよいでしょう。

▼小学生におすすめ

小学生が一人でも挑戦しやすいテーマなら、「花染め」や「押し花」がおすすめです。
「押し花」は聞いたことがあっても「花染め」ははじめて耳にするという方もいるかもしれません。「花染め」とは、切り花を自分の好きな色に染めること。どちらもつくり方はとても簡単で、楽しく観察できます。

▼中学生におすすめ

中学生には少し時間をかけてつくる「透かしほおずき」や「ドライフラワー」がおすすめです。
「透かしほおずき」は、ガクの組織を溶かして葉脈だけの状態にしたもののこと。葉脈から透けるようにほおずきの果実が見える様子がかわいらしく、飾って楽しめます。

自由研究テーマ①「花染め」に挑戦してみよう

植物がテーマの自由研究 花染め

「こんな色の花があったらいいな」を叶えてくれる花染め。自分で染めることで、好み色やミックスさせた色など、カラフルな切り花を楽しむことができます。花染めは、汚れてもよい服装で行うようにしましょう!

所要時間

30分〜1時間

必要なもの

切り花、100円ショップで購入できるプリンターインク、水、透明なプラスチックコップや空きビンなど、新聞紙

つくり方

1.インクがこぼれてしまうかもしれないので、作業する場所には新聞紙を敷いておきます。
2.花を1時間ほど水から出した状態にして、花の水分を抜きます。
3.プリンターインクを、透明なプラスチックコップや空きビンなどに入れます(染めたい色の数だけ用意するように)。
4.茎の断面を少し切ります(こうすることで花が水を吸い上げやすくなります)。
5.3のインクに花をつけます。
6.花びらに色がついてきたら完成。
7.茎の先端についたインクは、水で洗い流しておきましょう。

このお花でチャレンジしてみよう!

着色をきれいに出すためには、やはり白いお花がおすすめ。絶対にこれ!という花はありませんが、ガーベラやカーネーション、マムや菊類の花を使ってみるといいでしょう。ほかにも、さまざまな形や大きさの花を選んでみましょう。

ここを研究してみよう!

・茎の長さで染まる速さはちがうの?

同じ花を2本以上使う場合は、茎の長さをすべて変えてみます。それぞれを水につけて、染まる速さにちがいがあるのかを調べてみましょう。

・花によって色の染まり方はちがうの?

ちがう花を2本以上使う場合は、それぞれがどんな染まり方をするのかを観察してみましょう。

自由研究テーマ②「押し花」に挑戦してみよう

植物がテーマの自由研究 押し花

咲いているときとはちがう表情を見せてくれる押し花。用意するものが少なく済むというメリットのほか、研究し終わった押し花をしおりなどにアレンジして使うこともできます。

所要時間

3日〜1週間

必要なもの

切り花、ハサミ、ティッシュペーパー、新聞紙、厚みのある本(図鑑や辞書など、大判でページ数のあるものが向いています)

つくり方

1.押し花にしたい花の根元を、ハサミでカットします(クローバーのように茎が細いものは茎を残しておいても大丈夫です)。
2.新聞紙の上にティッシュペーパーを広げて、その上に草花を置きます。どんな形に仕上げたいか、完成をイメージしながら置いてみましょう
3.花の上にさらにティッシュペーパーをかぶせて、2の新聞紙で挟みます。
4.3を本の間に挟んで、その上から重しになる本や雑誌などを約5kg分乗せます。まんべんなく重さがかかるようにしましょう。
5.花の種類によって異なりますが、3日〜1週間ほどで完成です。

このお花でチャレンジしてみよう!

はじめて押し花に挑戦する場合には、花が薄くて水分の少ない花を選ぶとよいでしょう。また花びらの重なりが少なく、広げやすい花も◎。ナデシコやスターチスやデルフィニウムなどのほか、冬であればパンジーもおすすめです。
白い花は花びらが茶色く変色しやすいので、できれば避けた方が良いでしょう。

ここを研究してみよう!

・乾燥するまでにかかる時間は種類によってちがうの?

厚みのある花と厚みがなく薄い花では、乾燥までにかかる時間はちがいます。どのくらい差があるのかを比べてみるのも面白いですね。

・押し花をきれいにつくるコツは?

きれいな押し花をするためには、しっかり乾燥できたかどうかがポイントです。新聞紙をこまめに変えたり、乾燥させる場所を変えたりするなど、どんな条件でつくった押し花が一番きれいになるかを確かめてみましょう。

自由研究テーマ③「透かしほおずき」に挑戦してみよう!

植物がテーマの自由研究 透かしほおずき

提灯がつり下がったような個性的な姿で、お盆になると飾られることが多いほおずき。鮮やかなオレンジ色が特長の古くから親しまれてきた植物です。
繊細そうな「透かしほおずき」ですが、意外にもつくり方はとても簡単!完成した透かしほおずきに2㎝ほどの切り込みを入れて果実を取り出し、そこからLEDライトを入れると、幻想的な雰囲気を楽しむこともできます。

所要時間

約2〜3週間

必要なもの

ほおずき、水、フタの閉まる透明の容器やビン

つくり方

1.容器やビンに水を張ってから、ほおずきを入れます。このとき、ほおずきがしっかりと浸かるように、たっぷりの水につけましょう。
2.長時間水につけておくと悪臭を放つため、ビンや容器にフタをします。
3.1週間ほど水につけておく(しばらくすると水が濁ってきます)。
4.臭いが気になる場合は、適度に水を変えましょう。
5.2週間ほどして、オレンジ色の皮が剥がれてきたらほおずきを取り出し、そっと洗い流す。
6.洗い流したあともほおずきの皮が残っている場合は、やわらかい歯ブラシや筆などを使って、やさしくなでるようにして取り除きます。
7.しっかりと乾かしたら、透かしほおずきの完成です。
8.よりきれいに仕上げたい場合は、漂白剤につけてもいいでしょう。

ここを研究してみよう!

・いつ頃から変化があるのかな?

水につけているだけで、見た目ががらりと変化する透かしほおずき。観察する環境によっても違いがあります。日当たり、気温などの環境によって完成までにかかった時間や、仕上がりに違いはあるのかを調べてみるのもよいですね。

・皮がはがれて、残った部分は何だろう?

繊細な模様があらわになった透かしほおずき。オレンジ色の皮が剥がれたあとに、残った部分は何でしょう。植物にとってどんな役割をしているのか、などを調べてみましょう。

▼透かしほおずきの作り方を動画でもチェック!!

自由研究テーマ④「ドライフラワー」に挑戦してみよう!

植物がテーマの自由研究 ドライフラワー

花を長く楽しみたいなら、ドライフラワーもおすすめ。ドライフラワーとは、花や葉、果実などの植物を乾燥させたもののこと。ドライの状態にすることで、切り花とはまた違った表情を長期間楽しめます。ここでは一般的なシリカゲル(※)を使ったドライフラワーの作り方を紹介します。

※シリカゲル法は、湿気を防ぐために使う乾燥剤(シリカゲル)を使って生花をドライにする方法です。花びらが多い立体的な花に向いていて、バラなどの鮮やかな花色も残りやすくなります。シリカゲルは100円ショップでも購入できます。

所要時間

約1週間

必要なもの

切り花、シリカゲル、タッパーやガラス瓶などの密閉容器、ハサミ、ピンセット

つくり方

1.花首の2㎝ほど下で、茎をカットする。
2.タッパーやガラス瓶などの密閉容器に2cmほどシリカゲルを敷きつめて、その上に花を置きます。花が重ならないように注意しましょう。
3.花にシリカゲルを振りかける(花がしっかりと隠れるまで入れる)。
4.密閉容器の蓋をしめて、数日〜1週間くらいおく。花の種類によって、乾燥するまでにかかる日数は異なります。
5.乾燥したら、取り出して完成です。取り出す際に、花びらが取れたりすることがあるので、ピンセットなどでつまみながらそっと取り出しましょう。

このお花でチャレンジしてみよう!

ドライフラワーには、乾燥しやすく発色がきれいに残る花が向いています。バラ、センニチコウ、デルフィニウム、ベニバナ、ケイトウ、リンドウ、スターチスなどはよくドライフラワーに使用されています。
花姿のボリューム感も残る秋色アジサイは、初心者でも上手に仕上げることができます。また、この夏休みシーズンに流通しやすい、鮮やかな青い花とトゲトゲとした葉が個性的なエリンジウムや、一般的なスターチスよりも花穂の小さいハイブリッドスウターチスなどもドライフラワーに向いています。
対して、ユリや椿などの水分量を多く含む花やワスレナグサなど細かな花びらを持つ花は、ドライフラワーに不向きです。

ここを研究してみよう!

・ドライフラワーになるまでの日数を予測してみよう!

花によって、ドライフラワーになるまでにかかる日数は異なります。どの植物が乾燥するまでにどれだけかかったのか、予測と結果をまとめてみましょう。

・環境条件によって仕上がりにちがいはあるの?

同じ花を比べる場合は、シリカゲルの量を変えたり、定期的に扇風機の風をあててみたりして、乾燥する環境に変化をつけてもいいですね。それぞれのパターンで仕上がりに違いがあるのか、予測と結果をまとめてみましょう。

今年の夏休みは植物をつかった自由研究を楽しもう♪

夏休みは時間がたっぷりとあるため、普段あまり挑戦できないことにもトライできる絶好のチャンスです。比べてみたり、試してみたり、つくってみたり、実際に自分が取り組んでみて、感じたことを自分の言葉でまとめることが大切です。興味のあるテーマを選べば、モチベーションも上がるはず。スーパーマーケットでも手に入るお花で簡単に挑戦できるテーマばかりなので、ぜひ夏休み自由研究の参考にしてみてくださいね。

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